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病院薬剤師、カナダ、そして友だちの「まんまるどう?」——山城さんが”ありのままで働ける場所”にたどり着くまで。

今回の「まんまるの輪」は、まんまる薬局で薬剤師として働く山城遥(やましろ・はるか)さんへのインタビューです。

新卒で地元の大きな病院に勤め、3年間。一度キャリアを手放してカナダ・トロントへワーキングホリデーに。そして帰国後、高校時代からの友だち・みおさんの「まんまるどう?」という一言をきっかけに、まんまる薬局へ。病院 → ワーホリ → まんまる、という少し珍しい道のりを歩んできました。

カナダで出会った「ありのままの自分を受け入れていい」という空気と、副業OK・制服なし・ネイルもOKという自由なまんまるの社風。その2つが重なったいま、山城さんは「自分らしく」働いている印象を受けました。友だちの紹介(リファラル)で入社したからこそ見えてきた、この会社の風通しの良さも含めてお届けします。

病院薬剤師として過ごした3年間、そして「一度キャリアを手放す」決断

私は新卒で地元の病院に就職して、3年くらい働いていました。その後、まんまるに入社して、最初からCF上板橋とOMF光が丘で兼任させてもらっていて、今は週3で光が丘なので、むしろ光が丘がメインみたいな感じになっています。外来もやれば訪問もやって、いろんなことをやらせてもらっているので、忙しいといえば忙しいんですけど、毎日同じことの繰り返しじゃない。時間が早く感じるくらいで、楽しくやっています。

なぜ新卒で病院薬剤師に?

病院薬剤師を選んだのは、すごく大きな病院でいろんな科があって「勉強になるだろうな」と思ったからです。大学の先輩も働いていたので、そんなに比較せずに決めた感じでした。薬局実習と病院実習の両方を経験したんですけど、薬局実習ではいろんな処方を見られたわけではなかったのもあります。「ちゃんと幅広く見られるところに行きたい」という気持ちが強かったんです。

最初に担当したのは精神科病棟でした。長期入院の方が多くて、ゆったりとした時間が流れていて。(ちなみに、いちばん好きな精神科のお薬はミルタザピンです。)その後に担当した消化器外科は、逆に患者さんの入れ替わりが激しくて。2、3日休んで戻ってきたら「あれ、いない」みたいなことも多く、自分がいなくても医療は進んでいく。「自分の存在意義って何だろう」って、正直モヤモヤしていました。

外来も1日700枚〜800枚とあって、目の前の仕事をさばくので精一杯。あんまり楽しめていなかったんです。それで、「一度キャリアを捨ててみようかな」と。もともとやってみたかった留学に行こうと思って、踏み出しました。

カナダ・トロントで出会った、「ありのままでいい」という価値観

ワーホリで選んだ行き先はカナダのトロントでした。ワーホリ先って、だいたいオーストラリア・カナダ・イギリスの3択なんですけど、「どうせ行くなら遠いところに行きたい」と思って選びました。アメリカ寄りの英語で慣れ親しんでいたのと、寒いのはすごく苦手なんですけど「逆に行ってみたい」と思ったのも理由です。トロントには1年ちょっといました。

薬剤師の資格をいったん置いて、キャリアから離れることに不安はなかったか、とよく聞かれます。でも特に不安はなかったんです。資格があるからいつでも戻れる、という気持ちもあったし、それ以上に「新しいことに挑戦するワクワク」の方が大きかった。

その経験を通して印象的だったことは?

現地で印象的だったことは、本当にたくさんあります。みんなすごく”適当”なんですよ。一度ライブに行ったとき、8時半スタートのはずが始まったのは11時。何の説明も謝罪もなく、何事もなかったかのように終わる(笑)。カナダは多国籍国家で、いろんな移民が集まって成り立っている国なので、本当にいろんな人がいて。LGBTQの友だちもたくさんできました。6月にはプライド月間でパレードがあったり、全裸で自転車に乗って街に繰り出す謎のイベントがあったり。「ありのままの自分を受け入れて、認める」という空気が、すごく印象的でした。

その経験で、価値観は変わったと思います。以前は完璧主義とまではいかなくても、何事も真面目に考えすぎてしまうところがありました。それが「適当でいいんだ」くらいのマインドになれた。「人生の歩み方も価値観も、本当にいろいろあるんだ」と知れたのが、いちばんの収穫でした。

高校の友だち・みおさんの「まんまるどう?」から始まった

帰国して「次はこういう場所で働きたいな」と思っていたところに声をかけてくれたのが、高校時代からの友だち・みおでした。もともとずっと連絡を取り合っていて、「東京に来るなら紹介するよ」と言ってくれて、それがまんまるとの出会いです。

正直、最初は「在宅メイン」と聞いて、実習でもほとんど在宅を経験していなかったので、どんな働き方になるのか想像できていませんでした。でも、また薬剤師として働くなら、病院とはまったく違うことをやりたいと思っていたので、楽しみの方が大きかったです。

いろんな選択肢がありました。1年ちょっと薬剤師から離れていたので、別に薬剤師に戻らなくてもいい。戻るとしても、慣れている病院薬剤師という道もある。そのなかで最終的にまんまるを選んだ決め手は、単純に「まんまるのメンバーたちに会ってみたい、一緒に働いてみたい」と思えたことでした。

実は見学は一度もしていないんです。それでも、まんまるのことを調べて知るなかで本当にいろんなバックグラウンドの人が働いていると分かりました。「薬剤師の◯◯さん」じゃなくて、ちゃんと”人として”向き合ってくれる会社なんだろうなと感じました。そして入ってみて、その印象にギャップはありませんでした。

知っている友だちが職場にいるのは、やっぱり安心感がすごくあります。みおとは今は同じ店舗で働いていないんですけど、いまでも普通に話す機会があって、いい関係が続いています。

自由な社風は、患者さんとの”会話の入り口”だった

働き方は、病院時代とずいぶん変わりました。

いちばん変わったのは、患者さんとの距離です。病院では、病棟に行っても少し話して終わり。点数の関係で次に会うのが1週間後だったり、一度も会わないまま退院していく方もいて、距離を感じていました。でも在宅は、ご自宅にいるからこそ、その人の生活に寄り添った提案ができる。プライベートな話をしてくださったり、「雨なのにごめんね、ありがとうね」と言ってくださったり。世間話も趣味の話もして、本当に距離が近いんです。

入社前にひとつだけ不安だったのが、ネイルOKのような自由な社風が、患者さんからどう見えるのか、ということでした。でも、それも全然違っていて。「可愛いね、見せて」と言ってくださる患者さんがいて、逆に会話の切り口になったりいい意味でのギャップでした。“最初から自分らしく”を大事にしているまんまるらしさを、患者さんとの関わりの中でも感じています。

「置き場所まで考える」——在宅で見つけた、薬剤師のやりがい

最近、いちばん「この仕事が好きだな」と感じた出来事があります。先週、往診と訪問がたまたま重なったときに、先生から伺った話なんです。

フェルビナックステープを使っている患者さんが、いつもベッドサイドに置いていたテープを落としてしまって、ベッドの下に入り込んでしまった。足が悪くて取りに行けなかったそうなんです。それで先生から、「置き場所も含めて服薬指導をお願いします」と依頼がありました。

外来でお薬を渡すだけだったら、「これは肩に塗ってくださいね」で終わっていたと思います。でも、渡しても、使ってもらえなきゃ意味がない。患者さんの生活を想像して、生活スタイルに合わせて「どこに置けば使いやすいか」まで考える。そこまで踏み込めるところに、すごくやりがいを感じています。薬の知識があるからこそ、アドヒアランスまで考えて寄り添える。在宅ならではだなと思います。

尊敬する3人のメンバー

一緒に働くメンバーは、みんなそれぞれにいいところがあって全員尊敬しているんですけど、特に3人挙げさせてください。

1人目は皆川さん。実は病院でも少し一緒に働かせてもらっていて。知識面はもちろん、状況を的確に理解して行動を起こす力、自分の思いを角を立てずに伝えられるところが本当にすごくて。めちゃめちゃ頼りにしていました。

2人目はなるみちゃん。新卒からまんまるに入っていて年下なんですけど、全体をすごく見ていて、「今ここがこうだから、こうした方がいいよね」と動ける。人当たりもよくて、責任感が強い。心から尊敬しています。

3人目はこびさん。我らが光が丘のムードメーカー的存在で、ちょっと抜けているところもあるんですけど(笑)、アフターフォローがこまめ。「ここどうでしたか」「先週どうでしたか」と、いつも気にかけて連絡をくれる。管理薬剤師という少し上の立場だと言いにくいこともあると思うんですけど、それが全くなくて。すごく助かっています。

最後に、紹介してくれたみおさんから

【紹介してくれた、みおさんより】

なぜ、まんまるを勧めた?
転職活動の話をしていて、「いろいろな薬局が掲載されているけど、どこもあんまり変わらないように見える…」って言っていたんです。そんな中で、いろいろな人がいて、様々なことに挑戦し続けるまんまるの”おもしろさ”は、他に負けないと思ったから紹介しました。

はるさんって、どんな人?
普段の言葉選びとか、多趣味なところとか、めちゃくちゃユーモアがある!そういう面で、まわりの人を和ませてくれます🫶 実際、いろんな人から「はるさんってめっちゃおもしろいですね⁉︎」って言われることが何度もあって、私は「でしょでしょ😆!」って(笑)。

一緒に働いてみて
人の前に立つリーダータイプではないかもだけど、薬局内で「こうしたらいいんじゃないか?」と自分から提案を発信する姿が意外で、素晴らしいなと思いました。あとはやっぱり面白くて、いつも笑わせてくれます。