新卒薬剤師が明かす、まんまる薬局の8ヶ月間

2023年4月から新卒でまんまる薬局の薬剤師として入った成美さんにインタビューさせていただきました!
8ヶ月間、まんまる薬局で働いた感想をぶっちゃけていただきました。

前回のインタビューでは、まんまる薬局へ就職するために両親を押し切ってでも、東京に行くと決めたという覚悟が印象的でした。

今回は、成美さんの学びと成長と挑戦に焦点をあわせて聞いていきます!

Q1.この8ヶ月間、どうだった?

まんまる薬局での8ヶ月は、新卒薬剤師の私にとって学びの連続でしたし、いまも続いてるって感じです(笑)

ピッキング業務ひとつとっても、患者さんのお宅へ訪問しに行ったときのことを意識しながらピッキングすると、同じ成分でも「こっちの方が錠剤が大きいんだ!」とか、「これ粉砕時の匂いきついなぁ」とか新たな発見が毎日あります。

実際に9月から患者さんのお宅へ1人の薬剤師として、ボランチのまいさんと訪問させていただいているのですが、患者さんとお薬の話をするときに工夫してお伝えできるようになってきました。

たとえば、患者さんから「錠剤が大きくて飲みにくいんだよね…」と、ご相談いただいた時に、別の薬の提案を担当の医師にすることも出来るようになりました。

意識して調剤して気づきを得て、患者さんに還元するって素敵な仕事のやり方ですね!

ピッキングするとき、もう一つ意識していることがあって、申し送られた側が分かりやすく情報を受け取るにはどうした方がいいのかです。

具体的には、処方チェックをするときにいくつかの項目を確認するのですが、「自分がどうチェックした方が、次に引き継いでくれる方が情報を取りやすいのかな」と考え、新たな発見が毎日あります。

ほかにも、先輩たちが業務を教えてくれる時に、必ず「なぜ?」まで伝えてくれることが印象的です。先輩たちの今の活躍があるのは、日頃から「なぜ?」まで考えてたからなのかなと思います。

Q2.まんまるメンバーと仲良くなれた?

入りたての頃は不安でしたが、いまは胸を張って仲良くなれたと言えます。

特にこの人はどんな人で、どんな喋り方をするのかなとか、そこの不安がありました。
ですが、帰りの時間が被ったら駅まで一緒に帰らせていただいたり、日中より落ち着く遅番のタイミングで一緒になったときに雑談したり、先輩同士で話しているところに聞き耳を立ててみたりしている中で、しゃべりやすくなってきました。

同期とはどうですか?

はじめは3人で一緒に研修を受けていましたが、最近では入れ違いが多くなってきたので、私が調剤室にいるときに同期が訪問に出ちゃうなどが多くあります。

でも、社内のチャットで同期の薬剤師とボランチが訪問している状態は分かるので、それを見るとすごい!ってなったりしてます。

Q3.まんまる薬局で最も成長を感じるときは?

患者さんはもちろんですが、患者さんのご家族・医師・看護師・ケアマネージャーの方々と一緒にその患者さんに最適な寄り添いを探しながら動いていくことです。

訪問薬剤師にとっては当たり前なことでも、他職種の方からしたら当たり前でないことが多くあります。受け手が分かりやすい表現で質問することが求められる機会保険適用や薬の日数調整など薬の処方に関する複雑なことを伝える機会があります。

具体的には、500mgの錠剤が処方されていた患者さんから「錠剤が大きくて飲みにくい」というご相談をいただきました。そこから処方薬の種類を変更し、規格を下げたことで患者さんの「錠剤が大きくて飲みにくい」というお悩みを解消でき、残薬の問題が改善しました。

まんまる薬局だと、通常の調剤薬局では関わらない人や話すことがない人、伝えることがない人と話す機会が多くあります。
そのときに最も成長していると感じます。

Q4.訪問時に心がけていることは?

患者さんから違和感を感じ取って、いざ自分が動くとなった時の緊急度の判断です。

以前は、他の職種の人たちに共有するハードルが高いと感じてて、こんなこと共有するために連絡していいのかなと心配していました。
最近では、緊急度の判断を自信を持ってこなしていくために、まずは患者さんの1週間の流れを大事に捉えることだなと気づきました。なにより、患者さんが「自分らしく生きるための寄り添い」のための行動なんだから変な心配は必要ない!と思ったからです。

実は、患者さんの1週間の流れを大事に捉えることに気づけたきっかけがありました。

先日から認知症の患者さんのお宅に訪問させていただき始めたのですが、薬を飲めている曜日と飲めていない曜日がありました。
これまで気にはなっていましたが、原因は分かりませんでした。あるとき、患者さんの息子さんと電話した時に特定の曜日にデイサービスに行ってるという情報を得て、娘さんが特定の曜日に来られているということも分かりました。

この曜日が薬を飲めている曜日とピッタリだったんです。

このできごとがあってから、患者さんの1週間の流れを大事に捉えて、緊急度の判断も適切にしていこうと思いました。

そして、患者さんの1週間の流れについての情報を集めるためには、ご家族や他職種の方やずっと訪問してたまんまる薬局のボランチの方々にも助けを求めることも大事だと気づかされました。
頼ることを恥ずかしらず、分からないことを聞いていき、患者さんごとに寄り添っていきたいです!