今回のまんまるの輪は、まんまる薬局 RWG青砥でバックオフィスとして働くKさんへのインタビューです。
新しい患者さんの受け入れ、ケアマネジャーさんとの連絡、発注、そして調剤室のヘルプ。表からは見えにくい仕事を、毎日いくつも抱えています。
「かしこまったインタビューではなく、最近どうですか、くらいの話を」とお願いした約1時間。Kさんの口から何度も出てきたのは、「変わりたい」という言葉でした。
電話を取ると、新規。そして新規。
最近はとにかく新規の患者さんが多くて、ありがたいことにそれに追われていました。先月から今月にかけて、電話を取ると新規、その次も新規、という日が続いたんです。
新規って、1回のコミュニケーションでは済まなかったりします。キーパーソンのご家族も高齢の方が多いですし、ケアマネさんへの連絡も1回では終わらない。でも、情報をちゃんと入れてからじゃないと訪問に行けない。急ぎも多い。誰がどこまで電話したのか、追いかけるだけでも慣れるまで大変な時期でした。
見えにくい仕事が多いんです。毎日やっている細々した仕事がたくさんあって、「どうしよう」と思うこともあります。それでも楽しいんですよ。本当に、楽しくやっています。
メモ魔と付箋と、「ゆっくり喋ろう」
私、結構なメモ魔なんです。とにかくメモを取って、「この方はどこまで進んだ」を付箋にして、終わったら剥がす。その日のうちに整理しきれなかったら、家に帰ってから頭を整理することもあります。
もうひとつ決めているのが、忙しいときほど、ゆっくり喋ること。緊張すると早口になる癖があって、親にもずっと言われてきました。お話するのは大好きなんですけどね。
慌てても、いいことはないんです。相手の言うことさえちゃんと聞いていれば、間違いはない。いろいろ痛い目にも遭ってきたので、そこだけは体に染みついています。

「薬が届かない」が、いちばん怖い
この仕事って、実は毎日同じじゃないんです。その日の流れも、いらっしゃる方も違うから、毎日切り替えが必要。でも、ベースでやることは決まっています。
第一は、患者さんを優先すること。発注が漏れて、お薬が届かない。それがいちばん怖いので、そこだけは必ず握っておきます。そのうえで、やらなきゃいけないことを順に着手していく感じです。
ひとつのタスクが、その場で終わらないことも多いんですよ。「ボールは早くパスしよう」と教わって、本当にそうだなと思ったんですけど、すぐにパスできない内容も多くて。だから、覚えておかなきゃいけないこともあったりします。
一人でやっている感じは、まったくない
それでも一人で抱えている感覚は、本当にないんです。同じ店舗に一緒に動いてくれる仲間がいて、詰まったところはお互いに話せる。話し終わると「なんかすっきりしたね」って言い合っています。
自分だけで持たないように、伝達は必ず誰かにする。それも意識していることです。「この人どこまで大丈夫ですか」と聞ける人がいるから、救われています。
周りはみんな温かい人たちなんです。困っていると、気づいた人が自然に埋めてくれる。なんていいところだろうって、いつも思っています。

どうしても、相手が先に来てしまう
私の性格なんですけど、相手が困っていないかな、今日は元気がないけどどうしたのかな、というのがいちばん先に来てしまうんです。その分、自分のことは後回しになりがちで。
患者さんの対応でも同じです。その方の気持ちが少しでも上がるようにしたい。サービス精神というより、一緒にいる時間が楽しいのがいちばんなんですよね。
あと、初めて会った方のいいところを、パッと口に出してしまう癖があります。悪いところより、いいところが先に目に入るんです。それだけは昔から「特技だね」と言われてきました。
実はこの日の聞き手も、初対面のあいさつでKさんに「えくぼ、かわいいね」と声をかけられたひとりです。
若い人の力から、吸収したい
正直、年齢とともに体がついていかなくなってきたのは感じています。昔はタフで、無理もきくタイプだったんですけどね。
でも、だからこそ若い人たちの力に毎日「すごいな」と思うんです。今までやってきたことで使える部分もある。けれど、学ぶ部分もすごく多い。自分のやり方に固執しないで、吸収できるものは足していきたいんです。
体がしんどくなってみて、患者さんの気持ちが前より分かるようになった気もします。若いころは分かったつもりでいたけど、「あの方はこんなに大変だったんだな」と思うことが増えました。
行ったり来たりしながらも続けられているのは、この会社が本当にいいからです。ここなら自分らしくいられる。ここだからやれている、というのはすごく感じています。
「ダメ」を、「簡単」に書き換える
今日お話ししていて、気づいたことがたくさんありました。
ひとつは、余白のこと。家にいても掃除に料理にと、ずっと動いていないと落ち着かないんです。メモで整理はできているのに、何かを省いて空白をつくるのが、どこか怖かったのかもしれません。書き出した付箋を、周りの人に見てもらう。「それ、今日やらなくていいよ」と言ってもらえるだけで、楽になる気がしました。

もうひとつは、言葉のこと。私、すぐ「ダメなんです」って言っちゃうんですよね。でも、ネガティブな言葉を変えたら現実がいいほうに動くのは、これまでにも実感してきたことでした。
「難しい」と思ったら、まず「簡単」と書く。今日、手元のメモにさっそく「簡単」と書きました(笑)。できない自分も、許してあげる。そうすれば、落ち込む瞬間が減っていく気がします。
自分では変われていないと思っていても、毎日まったく同じ人なんていないですよね。入社したころと比べて変わったかどうか、一緒に働く人に聞いてみようと思います。
控えめな人の、熱い思い
普段はあまり目立たないように、会議でも画面に映らない位置で聞いていることが多いんです。でも、思いはすごくあるんですよ。
余白がつくれるようになったら、もっといい仕事ができると思います。変わりたい。今日話してみて、もしかしたら、簡単に変われるかもしれないと思えました。

こんなふうにお話しできる機会はなかなかないので、うれしかったです。





