海外インターン生との交流で気づいた在宅医療の可能性

エジプト・韓国・フランスの学生が「日本の在宅医療を見学したい!」ということで、2023年11月に国内の薬学生連盟から、まんまる薬局へお問い合わせいただきました。

将来は世界で多くの人を救いたいという想いから英語を勉強していた小日向さんが、2024年2月13日に海外インターン生へ在宅医療について英語で案内することになりました!

今回は、在宅薬局の日本代表であるまんまる薬局を代表して、インターンを担当された小日向さんへのインタビューです!

Q1.海外インターン生に何を伝えたの?

まず、海外のインターン生たちは、まんまる薬局の見学とは別に病院と薬局へ2週間ずつ見学することが決まっていたんですよね。
なので、まんまる薬局では「個人在宅薬局について」「高齢な方への医療」をお伝えすることにしました。

具体的には、日本の介護保険・医療保険・在宅医療について講義風に1時間ほどお話しさせていただきました。

そのために、みんなに協力してもらって英語のスライドを作ったり、英語がペラペラな奥さんのお兄さんに協力してもらって英語でのプレゼンなんかも練習しました。

念のため、さまざまな場面に備えて台本を用意していたのですが、それ以上にインターン生たちがいろんな質問をしてくれて台本の出番はほとんどありませんでした(笑)

Q2.海外インターン生と直接話したときの感覚は?

本当に新しいものを見ているなっていう様子でした。

ちょっとでも見たことがあったり、想像できるものって「はい、はい、分かってますよ」っていう雰囲気が滲み出てしまうものだと思います。
ですが、そのような雰囲気は一切なく、最初から最後まで本当に真剣な眼差しでしたし、真剣な姿勢で聞いてくれていました。帰り際までずーっと質問してくれるほどでした。

あと、いい意味で遠慮がなく、主張やスタンスがしっかりしているなという印象も受けました。

Q3.どういう質問が多かった?

日本の薬局、薬剤師、高齢化、在宅に関する質問をいただくことが多かったです。

  • 薬の残薬ってどのくらいあるものなの?
  • 患者さんにどういう風に質問しているんですか?
  • お薬を飲めていないときは、どうやってフォローするの?
  • 在宅医療ってどういうもの?

国によって、在宅医療という概念がなく、個人の患者さんのお宅にまで訪問しに行くことに対して「そこまで行くんですか?」と驚かれていました。
海外では、薬局に薬剤師がいて、受動的であって家にいくというイメージはなさそうでした。

また、在宅のお医者さんや看護師さんにどうやって自分たちを知ってもらったんですか?というマーケティング領域の質問もあり幅広かったです。

いただいた質問のなかで、最も印象に残っているのは「在宅薬局が増えていったときに、まんまる薬局と他の在宅薬局って何が違うんですか?」という質問です。

なんて回答されたんですか?

「Passion」と伝えたのですが、僕が考えるパッションとは別のニュアンスで伝わってしまったっぽくて、爆笑していました(笑)
ですが、その後も「どれだけ相手のことを考えて動けるかをまんまる薬局は突き詰めているよ」などと、英語で具体的にやり取りをし、徐々に伝わっていきました。

Q4.実施してみてどうだった?

海外のインターン生たちにインターンを実施させていただくというのは貴重な経験でした。

  • 自分たちって心届けられてるかな?
  • 1回1回の訪問に100%出し切れているかな?
  • その人の人生で最後の薬剤師・ボランチとしての覚悟はあったかな?

このように、改めて自分たちのサービスを振り返るいい機会にもなりました。

もし2回目があったら…?

今回は、日本の在宅医療の現状などマクロなところをお話ししましたが、もっと訪問の流れを写真と一緒にお見せしたりとミクロなお話しができればよかったと思ってます。

次回はワークする時間を増やしたりして、コミュニケーションの時間を作って自分たちのビジョンを伝えていきたいと考えています。