オンライン会社説明会(ZOOM開催、入退室自由)

「あきらめない」——病院薬剤師から在宅の現場へ。がんを乗り越えた私が、まんまる薬局で見つけた”心を届ける”仕事

まんまる薬局 CB目黒のスタッフと並ぶ薬剤師・皆川卓也さん

今回の「まんまるの輪」は、いつもと少し違うかたちでお届けします。まんまる薬局 CB目黒の薬剤師・皆川卓也(みながわ たくや)さんに、ご自身の言葉で綴っていただきました。

原点から、後悔から、試練から。一本の線で繋がる、皆川さんの物語です。

薬剤師を志した原点は、両親の”かがやく後ろ姿”

私が薬剤師を目指したのは、中学2年生のときでした。

両親はともに薬局薬剤師です。患者さんと笑顔で話している後ろ姿が、当時の私の目にはとてもかがやいて見えました。「あんなふうになりたい」——その憧れが、私の進む道を決めてくれました。

ソフトテニスに捧げた青春——キャプテン、そして九州No.1へ

中学・高校時代、私はソフトテニスに打ち込みました。

中学・高校ともにキャプテンを務め、高校時代には九州No.1に。福岡県代表として国民体育大会(国体)でベスト8という結果を残すこともできました。

仲間と汗を流し、勝利を目指した日々。この経験が、今の私の”礎”になっていることは間違いありません。

一番の後悔——県大会決勝、”1ポイント”を諦めた日

でも、実は私には、今でも忘れられない後悔があります。

県大会の決勝戦。

私は絶好調でした。しかし、ペアは緊張のあまり、思うように力を発揮できない場面もあり。あと1ポイント届かない場面で——私は、ペアを責めてしまったのです。

「なんでこんな大事な試合で思うようにいかないんだ」

口には出さなくても、心の中で、そう思ってしまった。

でも、当時のペアだって同じでした。大事な試合、大将、負けられない試合。とてつもないプレッシャーの中で、必死に戦っていたはずなのです。

なぜ僕は、ペアに寄り添うことができなかったのか。なぜ、相手の背景、コンテキストを読み取ることができなかったのか。

あの1ポイントを、私たちは”諦めて”しまった。技術ではなく、心で。——この後悔は、今も私の中に残り続けています。

そして今、この後悔があるからこそ、私は「相手のコンテキストを読み取る」ということの重さを、誰よりも大切にしていきたいと思っています。

病院を選んだ理由——父の夢と、専門性への渇望

薬学部を卒業し、私が最初に選んだのは病院薬剤師の道でした。

理由は二つあります。一つは、専門的な知識を深めたかったこと。

もう一つは、父の存在です。父はもともと病院薬剤師を目指していましたが、その夢は叶いませんでした。だからこそ、父がやってみたかった病院の世界を、私自身の目で見てみたかったのです。

師匠との出会い、そして”がん・緩和”という専門領域

病院では、がん・緩和ケアを専門に知識を深めていきました。

2年目に出会った師匠からは、本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。医師から厚く信頼されているその姿を見て、「私もこんなかがやいた薬剤師になりたい」と強く思ったのを覚えています。

外来がん治療専門薬剤師の資格も取得し、毎日がん患者さんに向き合い、寄り添う日々。仕事は充実し、順風満帆でした。

白無垢と紋付袴で並ぶ皆川卓也さんとご家族
家庭を持ったこと。それが、働き方を考え直す起点になった。

8年目の決断——「家庭」と「患者さんのその後」

しかし、病院勤務8年目、私は転職を決意します。

理由は、大きく二つありました。

一つ目は、家庭のこと。2人の子どもがいる中で、もっと家族との時間を大切にしたいと思うようになりました。このまま病院で極めていきたいと最初は思っていたのですが、家庭環境も変わっていったのです。

二つ目は、患者さんへの想いです。「病院を退院した患者さんは、自宅でどんな生活をしているのだろう?」——ずっと気になっていました。退院してからの”その先”を、私は知らなかったのです。

家庭も大事にしたい。でも、患者さんのその後にも寄り添いたい。両方を叶えたいという”わがまま”を、諦めきれませんでした。

ただ、現実は厳しいものでした。薬局に転職するとなると、どうしても終業時間が遅くなってしまう。それでは子どもを見ることもできない。そこにプラスして在宅も学びたいとなると、それはもう自分のわがままになってしまう——。だから最初は、パート勤務での転職を考えていました。

涙が出るほど嬉しかった、社長の一言

エージェントさんにもお願いして、いろいろな薬局を紹介してもらっていました。でも、なかなか「ここだ」という場所には出会えなくて。

そんなとき、ふとまんまるを見つけたんです。エージェントさんからの紹介ではなく、自分で見つけました。まんまるはSNSがすごいので、それで目に留まって。「説明会をやるんだ」と思って、自分で応募しました。

そうしたら、その説明会にたまたま社長の松岡さんが参加されていたんです。

自分の事情を正直に話しました。すると、さらっとこう言われたのです。

「パートじゃなくて、フルで働けるよ。一緒に働き方を考えよう。」

その瞬間、めちゃくちゃ嬉しかった。涙が出るほどでした。

私の中には、ずっと葛藤がありました。バリバリ働きたい。でも子どものこともある。在宅も見たい。その全部を天秤にかけて、「パート」という選択を取ろうとしていることが、すごくもやもやしていたんです。

どこの会社も、話を聞くと「いや、それは厳しいんじゃない」という反応でした。でも松岡さんは違った。まず私のストーリーを聞いたうえで、「いやいや、いけるよ」と言って、一緒に考えてくださった。

それだけで、心が晴れました。「こんな素敵な会社で働きたい」——迷いはありませんでした。その瞬間に、転職先はまんまるにしようと決めたのです。

お子さんたちと誕生日のケーキを持つ皆川卓也さん
家族との、ひとつひとつの時間。

入社3か月、突然の試練——私自身が”がん”になった

入社して3か月。私に大きな試練が訪れます。

私自身が、がんになったのです。

がん患者さんに寄り添ってきた私が、患者になる。頭が真っ白になりながら、告知を受けた1時間後には、社長に電話をしていました。まず家族に電話をして、その次が会社。お休みをいただきたい、と。

入って、まだ3か月です。

それでも、返ってきた言葉は——

「帰りを待ってる。一緒に頑張ろう。」「いつでも待ってるから、ゆっくりでいいよ。」

その後もずっと、LINEで「待ってるよ、待ってるよ」と言い続けてくれました。

正直に言えば、本当に帰れるかどうかは、自分でも分かりませんでした。それでもずっとそう言ってくれたことが、すごく嬉しかった。帰る場所がある——そう思えたのです。私はまた、涙が止まりませんでした。「こんな素敵な会社で働いているんだ」と、心から感じた瞬間でした。

1月26日、復帰した日の「おかえりなさい」

抗がん剤治療を続けながら、私は職場に復帰しました。1月26日のことです。

そしてその日は、たまたま朝会の日でした。

チャットでも、朝会の場でも、みなさんが口々に「おかえりなさい」と言ってくださって。入って3か月で離脱した私には、まだ会ったこともない方がたくさんいたはずです。それでもそういう言葉をかけてくれた。

ああ、本当にここに入ってよかったな。そう思えた瞬間でした。

朝、目が覚めて最初に思うこと

そこから、価値観がはっきりと変わりました。

それまでの私は、朝起きたときに「あ、今日も仕事か。何時に帰れるかな」と想像していました。家に帰ってからの子どものこと、いろいろなことが頭をよぎるからです。

でも、復帰した日の初めての朝のことを、私はすごく覚えています。

「今日も生きててよかったな。今日も働けるんだ、めちゃくちゃ嬉しいな」——そういう感情になったのです。

その状態って、脳が最高の状態にあるということなんだと思います。一番活発で、一番前を向いている。

そして驚くことに、その感覚は1月26日から今まで、ずっと続いています。

いつ死ぬか分からないという状態を初めて経験したからこそ、今こうして働けていることが、とっても幸せなことなんだと気づけました。働けることは、当たり前じゃない。

まんまる薬局 CB目黒の調剤室でメンバーと写る皆川卓也さん
まんまる薬局 CB目黒の調剤室にて。

奇跡は”自己効力感”と”組織効力感”が重なった瞬間に起きる

働きながら抗がん剤治療を完遂できたこと。私はこれを「奇跡」だと思っています。

社長は、この”奇跡”をこう教えてくれました。

奇跡とは、「自己効力感」と「組織効力感」が最高になっている状態のこと。

自己効力感——「私なら治療を完遂できる」と信じられる力。
組織効力感——「みんなが私の帰りを待ってくれている。信じてくれている」と感じられる力。

この二つが最高の状態にあったからこそ、私は今こうして働けている。こんなに幸せなことはありません。

釣り上げた鯛を掲げて笑う皆川卓也さん
オフの一枚。

薬剤師としてだけじゃない。”人として”成長できる組織

まんまる薬局のもう一つの魅力。それは、“言語化”の重要性を教えてくれる組織であるということです。

奇跡とは、どうやって起こすのか? 愛とは、何か? コンテキストとは、何か?

こうした、一見すると仕事と関係なさそうに見えるテーマを、社長も仲間も本気で言葉にしていく。そしてそれが、患者さんへの向き合い方、仲間との関わり方に、そのまま繋がっていくのです。

あの日、県大会決勝でペアのコンテキストを読み取れなかった私が、今、ここで「コンテキストとは何か」を学び直している。これは偶然ではなく、必然だったのかもしれません。

薬剤師としてはもちろん、人として、社会人としても成長できる。そう心から感じられる組織——それがまんまる薬局です。

私たちが目指すのは、”最期を、その人らしく”迎えられる社会

私たちの組織が本気で願っていること。それは——在宅で、患者さんの最期を、最高の状態で迎えていただくことです。

日本には今、47万人の”看取り難民”がいると言われています。東京だけでも3万人が居宅療養をしていて、その数はこれからも増え続けます。

一人でも多くの方が、ご自宅で、ありのままで最期を迎えられる。そんな世の中を、一緒に考え、つくっていく。“人から人へ、心を届ける”——それが私たちに課された使命だと思っています。

でも、これは私一人では絶対にできません。

マラソンを完走し両手を広げる皆川卓也さん
走り切った先で。

最後に——本気で一緒に目指せる仲間へ

だから、もっとたくさんの仲間に加わっていただきたい。一緒に、心を届けていきたい。本気でそう思っています。

私は、あきらめません。

——県大会決勝で”1ポイント”を諦めてしまったあの日の自分に、今の私はこう言いたい。

「もう、諦めない。ペアの、仲間の、患者さんの、その先にある物語まで、ちゃんと読み取る人間になる」と。

この想いに共感してくださる方、本気で一緒に目指したいと思ってくださる方——心から、お待ちしています。

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