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「なんでもできる人」が地域医療をつなぐ。— まんまる薬局の“ボランチ”という働き方

今回は、2022年4月に新卒でボランチとしてまんまる薬局に入職した、みやこちゃんへのインタビューです!

新卒でまんまる薬局に入ってから3年が経ったいま、彼女はどう変化したのか。

いきなりですが、みやこちゃんにとっての「ボランチ」の定義って?

いきなりですね(笑)
なんだろ、ぱっと出てくるのは「なんでもできる人」です。

薬そのものの最終判断は薬剤師の領域ですが、ボランチは患者さん対応・生活視点の提案・情報収集と共有・現場のオペレーションまでを横断して、薬剤師と多職種を滑らかにつなぎます。

ボランチの1日の流れは?

患者さんのお宅を午前・午後まわるときは、このようなスケジュールです。

出勤

まずは薬局に出勤します。

情報を得る

今日訪問に伺う患者さんについての情報を調べます。

準備と確認

薬剤師さんと薬を準備して確認します。

1日の訪問スケジュールを立てる

天候や道の混雑の状況などから、午前と午後のスケジュールを決めます。

午前訪問

患者さんのお宅へ訪問します。

休憩

訪問の地域が薬局に近かったら、薬局まで戻って休憩を取ります。

午後訪問

患者さんのお宅へ訪問します。
移動中の車内で午前中の患者さんについて感じたことを共有したり、次の患者さんの情報を再確認したり。

薬局に帰る

薬局に帰り、訪問で使った道具の片付けや患者さんの情報を入力します。

薬局内の業務

残薬のバラシや次回訪問用のホッチキスどめなどを行います。

帰宅

これで1日が終了です。

ボランチと薬剤師の役割分担はどうなってるの?

患者さんの性格によって、役割は変えています。
具体的には、患者さんが話しやすい方がS(主観情報)を取り、もう一方が測定/準備を受け持ちます。ただ、作業が偏らないようこまめに役割の交代もしています。

患者さんの反応が鈍かったり、話が広がりすぎるときは会話担当を交代したり、測定やセットで詰まることがあるときも交代したりと臨機応変に交代しています。なので、ボランチと薬剤師のコミュニケーションがうまく行っていないと患者さんへのサービスのクオリティの低下にもつながってしまうなと感じています。

ケースA:ボランチがカレンダーセット担当

役割会話(ヒアリング)手の動き記録/確認
薬剤師主訴・副作用・処方変更点の聴取必要に応じ処方・残薬確認最終ダブルチェック
ボランチ生活面の補助ヒアリングカレンダーセット/残薬仕分け要点メモ→記録反映

薬剤師がダブルチェック中は、ボランチがヒアリングを継続して抜けを埋める。

ケースB:薬剤師がカレンダーセット担当

役割会話(ヒアリング)手の動き記録/確認
ボランチ食事・動線・便通など生活面を深掘り必要物の補充、動線整備ダブルチェックも実施
薬剤師医学的要点の確認カレンダーセット用法・相互作用の最終確認

そんなボランチに向いている人は?

まわりが見える人に尽きます。

薬剤師さんは薬剤師という武器がありますが、ボランチはないからこそ、自分の武器をどうするかというのは周りを見渡して常に自分の武器を決めておくのが大事だと思います

今の患者さんの悩みだけで見たら薬でかえるというよりも、日常生活から変えたほうが良いなって思うシチュエーションがあったりします。私は管理栄養士の立場で食事が大事だと思ってるけど、食べるものだけを見直すんじゃなくて、日常生活から見直した方がいいんだなっていう視点も持てるようになりました。

「食」だけではなく、「食までの工程」も考えてあげないと行けないよなぁ、と。

ベテランボランチに1問1答

初めての訪問で必ず見る・聴くことは?
服用されている薬、食事がとれているか、お通じの状態、お悩みについて確認するようにしています。
患者さんやご家族の不安をヒヤリングするコツは?
相手が見てくれなくても、こちらから目を合わせるように意識して話すようにしています。
失敗から得た学びはありますか?
初回訪問に最適なリュックではなかったときがありました。初回でのタイミングで信頼を失ってしまう可能性のあることを連発してしまったので、それからは訪問前に必ず確認をしています。
使っているツールは?
MCSやモバカル、スプレッドシートなどを使っています。