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さまざまな仕事を経験してきて、行きついたボランチという職種

ボランチとして活躍する廣野さん。23歳という若さで様々な経験をし、ボランチとして患者さんに対し真摯に向き合っています。

その姿勢の奥底にある価値観と、目指しているこれから先についてインタビューしました!

Q1.廣野さんのこれまでは?

出身は福岡県で、高校を中退して、いろいろな職種を経験しました。プールの監視員や施設管理、ホテルや旅館のシーツ・服を洗濯する工場で働いていたり、水道管の設備工事員をしていたりでした。

その後、1年間働いたのちに通信制の高校に行くことにしました。この時も学校に行きながら、飲食店で働いていました。
仕事は本当にいろいろなことをしていましたね(笑)

卒業後も銀座のクラブでボーイをしたり、最低限のお金と荷物を持って宮古島まで行き、野宿をしながら働き口を探してゲストハウスで働きもしました。特に軸みたいなものはなく、転々としていました。
長野県のレタス農業で働いたりなんかもして面白かったです。

とりあえず「やってみる!」というのはいつも思っていました。

やったことがない、話したこともない、自分自身が経験や体験をしていないにもかかわらず、「あの職種の人はこうだ」とか「この業界はあぁだ」とかは言いたくないなと思っていました。
その世界やその分野を知らないのに、勝手な自分のイメージで決めつけてやらないということはしたくないなと。

なので、興味を持ったことに対しては「まずはやってみる」「その世界に飛び込んでみる」ということを必ずやってきました。

Q2.廣野さんがボランチに興味をもったのはなぜ?

実はまんまる薬局に入社するまでに松岡さん、杉本さんと一緒に薬局で働いていたことがありました。

その後、松岡さんが株式会社hitotofrom まんまる薬局を創業されてお声がけ頂きました。

その時に「ボランチ」という仕事の内容や役割など聞いて興味を持ちました。「ボランチ」という職業を聞いた時に通信制の高校に通いながら働いていた、介護サポートのアルバイトをしていたことを思い出しました。

この仕事は重度障害を持つ方のお宅に訪問して、昼夜交代制で薬を塗ってあげたり、料理を作ってあげたり、一緒に外出をしたり、初詣に行ったりさせて頂きました。
その方と一緒に過ごしたりしながら、生活の中で不自由に感じることをサポートする仕事です。

介護サポートのアルバイトに興味を持った理由は、電車の中で障がい者の方を見たときに自分の中でなんとも言えない感情があったからです。
障がい者の方に対して、「自分ができることは何かないのか?」と悶々として、一度働いてみたいと思ったんです。

そこで働いて1年ほど経ったときには本当の家族のような存在になっていました。その感覚がすごく嬉しくて現在でも鮮明に覚えています。

介護サポートのアルバイトでは、他にも言葉が話せない方とも関わりを持たせて頂いたこともありました。最初は文字盤を使いながらコミュニケーションをとっていましたが、最後はその方の目線だけで会話ができるようになりました。

この時、通じ合えるということの嬉しさと、やりがいをすごく感じていました。そんな時に「体が不自由で幸せを感じる時はありますか?」と聞いてみたんです。

結構勇気や信頼がないと出来なかった質問でした。

すると、「できないことはできなくて良い、できることだけをやれば良い。できることがあるので、幸せです。」と仰るんです。

その時に、自分は五体満足で不自由なく生きているのに、幸せを実感したことがないことに気づきました。もっと自分はどんどん動いていかないとと。

ボランチという仕事は、「人」でしかできない仕事だと思いましたし、働いていても思います。AIなどのテクノロジーが発達していく中でも、人だから出来ることを大切にしていきたいと思っています。

「人でしかできない価値を常に高めていき、多くの方に対して笑顔を届けられる仕事をしたい。それがボランチという仕事だと理解して興味を持ちましたし、今でも興味があり続けています。

Q3.ボランチで大切にしていることは?

患者さんを良い意味で「患者」と思わずに接することを意識しています!それと、それぞれの患者さんの性格などをいち早く理解して、薬剤師がトラップしやすいパスをすることも意識しています。

患者さんに対しての理解が深まるほど、薬剤師も適切な方法で患者さんに対してサービスを提供できるのかなと考えています。そして、結果的に患者さんへ提供できる価値を高めることに繋がると信じています。

どんな患者さんにも「よき理解者」になれるよう意識しています。

ちなみに薬剤師に対しては、それぞれの薬剤師が持つスタンスや考えを尊重し理解することを一番心がけています。薬剤師のメンバーが気持ちよく、患者さんに対して専門知識を生かせる環境を作るのが自分の仕事だと思っています。

Q4.これから目指していることは?

人への感謝・物への感謝を常に感じ、「見返りを求めず患者さんにとって最適なサービスを届けていきたい」と思っています。

どんな小さなことであっても、積み重ねていった先にある「患者さんからの感謝の言葉や笑顔をいただけることをやりがい」に頑張っていきたいです。

患者さんからの笑顔が僕にとっての最高の通貨だと思っています!