普段はリモートワークでバックオフィス業務に携わっている和田さん。
ある日、薬剤師とボランチの訪問に同行し、現場を見てみたいと希望されました。
「文字情報だけでは、患者さんがどういう方なのか想像できなかった」
その思いから始まった今回の訪問同行。
10件以上のお宅を一緒にまわった中で、見えてきたのは何だったのでしょうか。
なぜ、現場を見てみたいと思ったのか?
リモートワークだと、患者さんのイメージを湧かせるのが難しいんです…。
ケアプランや診療レポートの文字情報だけでは、患者さんのイメージをするのに限界があるなと感じていました。それに、まんまるの一員として、同じ仲間であるボランチさんや薬剤師さんの働き方を純粋に知りたいと思ってて、同行を希望しました。

在宅のイメージが変わった日になった
私はもともと、1日250枚以上の処方せんが届く千葉の保険薬局の調剤事務として勤務していて、介護施設を担当する店舗も経験し、介護保険についても学んできました。
そのときの施設在宅に対するイメージは、「施設の看護師さんとコミュニケーションをとってお薬ボックスにお薬を詰めて終わり」でした。なので、薬局における在宅は「お薬ボックスにお薬をセットすること」だと想像していました。

今回、ゆうろ君と涼子ちゃん便の訪問に同行させていただいて、ガラッと在宅の捉え方が変わりました。
「個人宅とはいえ、こんなにも真摯に患者さんと向き合っているんだ」と。一人ひとりの患者さんの生活や性格に寄り添い、家の中の様子から体調やお困りごとを丁寧に汲み取っていらっしゃいました。
なにより、それらに合わせて話し方や手順まで変えている薬剤師さんとボランチさんに心を打たれました。
「おうち=心」が見える現場
10数件のお宅をまわった中で、特に印象に残ったのは家の様子が、その人の心を映しているようだったということです。

プライベートな空間に入れていただくという特別さ、その中で自然にコミュニケーションをとりながら信頼関係を築いている現場の姿に、「自分が年を取ったら、まんまる薬局にお世話になりたい」と本気で思いました。
一度、顔が見えるだけで仕事が変わる
文字でしか知らなかった患者さんに“顔”がつくことで、愛情が芽生える感覚がありました。これまではただの作業になりやすかったタスクも、患者さんの顔や声を思い浮かべながらバックオフィス業務に専念できるようになりました。
訪問に同行させていただいたことで、リモートの限界と、その一歩先にあるつながりが見えた気がします。
編集後記:ゆうろさんより

和田さんは、普段まんまる薬局RWG青砥のリモート業務の担当として、出勤して事務作業をしてくれる頼れる存在です。そして、動物飼育員時代にバードショーをやっていたこともあってか、声の通りやすさは青砥No.1。
今回は「現場を見たい!」という想いから訪問の同行を希望してくれました。
リモートやバックオフィスであっても、まんまるの一員として患者さんと関わっていること――
そのことを、和田さんの体験を通じてみなさんにも感じていただけたら嬉しいです。