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自分らしく働ける場所を見つけて――薬剤師・岡亜矢さんのまんまる薬局での挑戦

2024年8月、当時、薬剤師4年目の岡亜矢さんは、まんまる薬局に新たなスタートを切りました。元々は病院での勤務経験もある岡さんが、なぜ在宅医療に関わる薬局へ転職したのか。そして、どんな思いで日々の業務に向き合っているのか。彼女の言葉から見えてきたのは、「自分らしく働くこと」と「患者さんに向き合うこと」の本質でした。

転職のきっかけと、まんまる薬局に感じた”しっくり感”

まんまる薬局を知ったのは、薬局業界のイベント「薬局アワード」がきっかけでした。細かい内容まで把握していたわけではないものの、印象に残っているのはスタッフ全員が🙆‍♂️ポーズで写っていた写真。その雰囲気のよさに惹かれ、ずっと心に残っていました。

その後、転職を考えるタイミングが訪れたとき、自然とまんまる薬局の名前が思い浮かびました。見学時には、スタッフの明るい表情や空気感に違和感を感じることがなく、「ここでなら自分らしく働けそう」と感じました。組織や職場の雰囲気が“しっくりくる”というのは、転職においてとても大きな判断軸だと思っています。

患者さんとの関わりが、不安を乗り越える力に

環境が変わることに対して不安を感じにくいタイプですが、入社後2か月ほどして少しずつ不安を感じ始めました。もちろん新しい職場や仕事に慣れる過程で、戸惑いや孤独を感じるのは自然なことだとも思っていましたが。。

そんな中でわたしを支えてくれたのは、訪問業務を通して出会う患者さんでした。繰り返しの訪問を重ねるうちに、自分なりの介入ができるようになり、患者さんとの信頼関係も築かれていく。その実感が、自信となって不安を乗り越える原動力になりました。

その自信のほかに、前職の病院で培った検査値などから判断する経験が加わり、細かなところにも目を配る文化の中で過ごした当時の経験が今の仕事のベースになっていて活きています。

どんな状況でも先入観を持たず、患者さんに向き合う

在宅での訪問業務では、さまざまな患者さんとのやりとりが待っています。

スムーズに介入できる方ばかりではなく、病状や不安定な気持ちから怒りっぽくなってしまう方、関心を持ってくれない方も少なくありません。そんなときでも、先入観を持たずに相手と向き合うことを大切にしています。

引き継ぐときに「この患者さんはこういう性格」と話を聞いていても、それがすべてではないという気持ちで一次情報を自分の目で確かめることは大事だと思ってます。その誠実さがないと、患者さんへ心を届けることはできないかなと。

どんな薬剤師を目指していきたいですか?

患者さんに対して、主導権を握って医師とコミュニケーションを取れる薬剤師を目指してます。

たとえば、患者さんから「最近、気持ち悪くてご飯があんまり食べられないんだよね〜」と伺ったら、薬に原因がないかもっと気付けるようになりたいです。

例えば、そうした患者さんからの何気ない訴えに対して「そうなんですね〜」の共感で終わるのではなく、服用中の薬にトアラセットがあり、飲み忘れた日も痛みが強くなかったら、医師へコミュニケーションをとって短期間だけ止めてもらったり。

一方で、薬の減量によって症状が戻ってしまったときに、どう判断するか。その線引きの難しさも感じています。だからこそ、もっと薬のことを深く学んで医師との連携も含めて、自分が責任をもって判断・提案できる存在になりたいという思いがまんまるに入ってから芽生えてきました。

在宅ならではの「次回も会える関係性」は、患者さんにより深く介入できる可能性を持っています。

亜矢さんにとって「自分らしく」働くとは?

ズレすぎない場所で頑張ることです。

ただ楽な道を選ぶことではありません。空気感や考え方が自分の軸からズレすぎてしまう場所に居たことで、心にも体にもストレスがかかっていました。かつての職場環境に違和感を感じた際、肌荒れなど体調面にまで影響が出た経験があって「自分らしく働く」ことを考えさせられました。

とはいえ、自分らしさだけを優先するのではなく、組織としてどう運営されているか、まわりとのバランスを大切にしながら働く姿勢も忘れてはいけないと思ってます。その中で、自分の思いや感覚が無視されない環境で働くことが、自分らしく生きるうえで大切なことだと考えてます。

「辛いことがあっても、自分の思いに正直に向き合いながら働きたい」――。そう語る亜矢さんの姿からは、芯の強さと優しさがにじみ出ていました。